関西小劇場界で有名な俳優、殿村ゆたかさんが還暦６０歳です。
それを記念したステージ、「殿村ゆたか還暦祭」に、ちょっと前ですが、行ってきました。
６０００円ってちょっと高いよな、って思いながら行きましたが、そんなことは全然気にならない、いやむしろ安いよ！と思わせてくれる内容でした。
バンドのステージが２回、３０分ずつ、お芝居が１０分ぐらいの短編が８つ。
どれも見ごたえのある内容でした。
特に好きなのはオープニング。
６０歳になったけど結婚もしてない、お金もあんまりない、こんな人生でよかったのだろうか？と、この世界にいる人は誰もが不安に考えることに答えをくれました。こんな人生でもいい、「まだ始まってさえいないよ！」というセリフに思わず泣きそうに。まだまだやりたいことがあるのだ。
殿村さんが所属しているメロンオールスターズというジャズバンド、初めて聴きましたがとんでもなく良い。
本気のジャズが聴けました。殿村さんは演奏してなかったけど、なんでメンバーなんやろ？
西原希蓉美となかのバンドもよかった。
バンドマン達は完全に裏方として背中を向けて演奏。西原の芝居にドラムが反応し、それを見て全員が演奏を入れていく。芝居とバンドと両方楽しめる内容。
石井テル子さんのやつもよかった。歌で泣かされてしまったよ。後で聞いたら「天気の子」の挿入歌だって。今度編曲してみよっかな。
ミツルギさんはいつものような、とぼけた内容。ほんとにマイペースだよね。
殿村さんは妖怪にされてたよ。後でじんわり笑けてくる。
最後のお芝居は不思議だったけど、未来を知ってしまってもそれを受け入れてさらに楽しむように生きることができる、という前向きな内容。
関西小劇場界の底力を観たと思った。
殿村さんという素敵な俳優がいることをほんとにみんなが嬉しいと思ってる。みんな殿村さんが好きなんだな。こんな愛されてる俳優いないよね。
殿村さん、還暦おめでとう！
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