音楽をやっている人で本を読まない人が結構います。
気持ちはわかるんですよ。他のことをするより楽器の練習したり、歌を歌ったりすることに時間を割きたいんです。これって仕事でも同じで、仕事だけして趣味を持たない生き方って案外楽だったりします。仕事が順調なうちはね。
でも、それでいいのでしょうか。
例えば楽器を習っているとして、結構指が動くようになってきた、難しいフレーズも弾ける、ってなったときに、次にやるのはなにか。
自分の音楽ができるようになることでしょう。
では、「自分の音楽」とはどういうものなのか。
僕が考える「自分の音楽」とは、自分にしかできない表現を獲得すること、です。編曲にも関わってきますが、弾く音をどのように並べているのか、また、それをどうように弾くのか、それにいちいちその人の個性がにじみ出るようになっていると、「自分の音楽」と言えるのではないでしょうか。
そんなこと、僕もできていません。
でも、それをしたいがために、毎日の努力は怠っていないのです。
何をやっているのかというと、様々なジャンルの音楽を聴くこと、一流の音楽家のコピーをすること、編曲にもそれを取り入れること、本を読むこと、他の芸術に興味を持つこと、などです。
一流の音楽家のコピーは、「真似するのか?」と思われるかもしれませんが、自分のオリジナルなんてない、と考えておく方がよいと思っています。天才は別ですが。誰のコピーをするのか、は人それぞれ違います。多くの奏者をコピーしていくと、その組み合わせは自分独自のものになっていくはずです。さらに本から得た知識、感情、他の芸術から感じたもの、などが絡み合って自分のものになっていると個性的なものになっていくと思うのです。
こう考えると、本を読んだり、他の芸術を鑑賞したりって無駄な時間ではないでしょう?
皆さんもやってみてください。
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