最近、眠れないんです。お薬を変えてみたりしたけど眠れません。
そういうときには「ゴルトベルク変奏曲」です。
これを聴けば眠れるはず。
「ゴルトベルク変奏曲(BWV988)」は、バッハが作曲したチェンバロのための変奏曲で、バッハに音楽を習っていたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクがカイザーリンク伯爵の不眠を治すために、この曲を演奏したという逸話から、ゴルトベルク変奏曲と呼ばれるようになったとのことです。嘘みたいですけどね。
さて、この「ゴルトベルク変奏曲」はチェンバロの曲なんですが、グレン・グールドがピアノで弾いたのが有名です。
デビュー盤だったらしいですが、周囲の反対を押し切ってリリースしたとのこと。グールドらしいな。普通は、自分の得意な曲を数曲、時代も作曲家もいろいろなディスクにするみたいだけど、いきなり、バッハのあんまり有名でない曲を1曲だけ、っていう、気が狂ってるのか!と思わせる内容です。
でも天才は違うよね。いきなり大ヒットしたんだから。
デビュー盤のジャケットもカッコイイですね。
これって、ビートルズの「A HARD DAY'S NIGHT」のパロディかなと思っていたのですが、録音を調べると、1955年(1956年発売)なので、グールドの方が先です。ビートルズの方がパクっていたのかも!?
初めと終わりの「アリア」と30変奏、一気に駆け抜けます。どんだけテンポ速いんだ!?全部で38分ぐらい。もう、耳が惹きつけられっぱなしで眠るどころではありません。
グールドはこの曲は1981年にも再録していて、僕はこっちのディスクを先に手に入れてましたね。
これは51分ほどかけて弾いているので、眠くなりそうなところがあります。
でも眠くなってきたところで、速い変奏が来ておこされるんですが。
前は、こっちの演奏の方が好きだったんですが、デビュー盤も改めて聴いてみるといいですねー。若さあふれる変態って感じで。
グールドのディスクは今も手に入りやすいのかな。どうかわかりませんが、聴き比べてみるのも面白いと思いますよ。眠れない夜には。
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