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ガルシア・マルケス(その2)

「予告された殺人の記録」を読み終えた。

こんな面白い小説は久しぶり。町をあげての婚礼の馬鹿騒ぎの最中に一人の男が殺され、それを30年後に町の人に取材して、その殺人がどのようにして起こったかを解き明かしていく、ちょっと推理小説っぽいものでもある。


演劇の構成のように、初めは少しの情報しかなくて、結婚式の馬鹿騒ぎも誰の結婚式かわからない。でも、だんだんと殺される理由がわかるようになっていく。

殺されたのは、結婚をすぐ後に控えているサンティアゴ・ナサールという青年。家はお金持ちでアラブ系の移民。町の人々からも愛されている。バヤルド・サン・ロマンの結婚式の時に、花嫁はそっと実家に戻される。花嫁はかつて他の男と交わったことが発覚したため。それで家の名誉を傷つけられたと感じた花嫁の双子の兄2人がその男の名前を聞き、友人でもあるサンティアゴ・ナサールを殺そうとする。

しかし、その2人は誰かに止めて欲しいと思っていたフシがあったし、町の人はサンティアゴ・ナサールを殺そうとしている事を本人に知らせようとする。

一方、実家に戻された花嫁は、もともと結婚を嫌がっていたが、実家を離れ刺繍をして暮らすようになる。その頃からバヤルド・サン・ロマンに対する愛情が湧いてくる。

これだけでは、内容が全然わからないと思うけど。


手に汗握るというのではないのだけど、とにかく全てが面白い。何が面白いのかと聞かれると答えに困るが、この町に住んでいる人々を嫌いになれない。この本より先に読み始めていた本があったけど抜かしてしまった。


さらにガルシア・マルケスの本が読みたくなってくる。それとコロンビアの音楽も聴きたい。

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