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ガルシア・マルケス

ガルシア・マルケスのことを知ったのは大学時代だった。

今でも付き合いのある2つ下の後輩が、本が好きだったのでいろいろ教えて貰った。だいたい芥川賞作家が多かったように思う。安部公房と大江健三郎も彼から教えて貰ってよく読んだ。大江健三郎は後にノーベル賞をもらうことになる。 ガルシア・マルケスもノーベル賞作家だ。ノーベル賞貰ったっていう作家は、僕ら庶民にはよくわからないことが多いと思っていたけど、当時、「百年の孤独」を読んだ。

やたらに長い小説だったのを覚えている。普通の単行本(文庫ではない)で、二段組で印刷されていた。普通は一段なのだけど、字を小さくして情報量を増やすのは2段組だ。最後まで読んだのだけれど、よく覚えていない。主人公は1人じゃなくて、数世代にわたる物語。なんか圧倒されたことだけが思い出されて、何を主題にしているか、何を書いているかについてはよくわからないまま、変な感動だけしたことを覚えている。


今年(数年前からか)から、コロンビアの音楽をよく聴いているので、もう一度読んでみようとして、ちょっと短いやつ「予告された殺人の記録」を買ってみた。

途中まで読んだけど、これが面白すぎるのである。注意して読まないと、出てくる人物が誰なのかがわからなくなりがちだけど、そこを注意して読むと、コロンビアに住んでいる貧しい暮らしの人と自分のお金でなんでも思うようにできる人との感情の違い、喜びや憎しみの織りなす人間関係が描かれている。

短いながらも読み応え十分である。書いた本人も「最高傑作だ!」って言ってるらしい。

途中で「クンビアを踊った」って出てきたのに興奮したね。本文の核心部分ではないけど。


そのうち「百年の孤独」も読み返してみようと思うけど、幸いなのか不幸にしてなのかわからないけど、人に貸したままで帰ってきていないのである。あの長さをもう一度読むのもなかなか大層だし、でも読みたい気持ちはあるし。

文庫になっていたらいいんやけどな。ちょっと前に文庫になったことをどこかで読んだような気もするのだけど、文庫はないみたい。



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