カリブ海に接する国でポピュラーミュージックが生まれたという論を持つ、中村とうようが編集したアルバム「カリビアン・ミュージック・ルーツ」を買った。キューバ、コロンビア、メキシコ、プエルトリコなど、ラテンミュージックが盛んな中南米の国の20世紀初めのころからの音源を集めたもの。
ライスレコードはいい仕事してますね。数年前にキューバ音楽を調べてたときも数枚買いました。民族音楽系では信頼できるレコード会社ですね。
このディスク、面白いのは、ポピュラーミュージックが生まれる過程を辿って行くように、曲が並べられていること。
初めは19世紀の白人音楽風。まあクラシックの小品によくあるような曲が多いけど、だんだんとそれに黒人のビートが入ってくるのがわかる。歌とリズムだけの曲を通ったあと、今のラテン音楽の感じの曲が現れ、最後はレゲエで終わる。レゲエまで来ると、それ以前のビッグバンド的な音ではなくて小編成のバンド、今のロックバンドっぽくなってくる。完全にポピュラーミュージックとなって、それも世界中で聴かれるようになる音楽という洗練された感じになっている。
他にハイチの音楽や、プエルトリコのやつも聴いてみたい。
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