ガルシア・マルケスの「エレンディラ」を買った。ちくま文庫のやつ。とりあえず購入しやすいやつから攻めていこう。
短編集なのだけど、一つ目のお話は「大きな翼のある、ひどく年取った男」。自分の家の中庭に禿鷹のようなみすぼらしい老人で翼の生えたのが横たわっている、という変な設定から始まる。
その老人は「天使」として町中の評判になって、中庭を持ってる夫婦はそれを見世物にしてお金を取って金持ちになるが、別の見世物が町にやってきて人気を取られてしまう。ある日、天使はフラフラと飛び去ってしまう、という物語なのだけど、こんな変な話って、安部公房の感じに似てるのかな?ちょっと違うかもしれないけど。安部公房の話は、名前を失くすとか、壁になるとか、それもよくわからない。
マルケスの「大きな翼のある〜」で、ちょっと思い出したのは、曽我部恵一バンドの「天使」の歌詞。
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何年も前の 春の終わり
代々木の駅前で天使を見た
みんなそんなふうに
想像しないとおもうけど
天使はおじさんだった
さえないおじさんだった
50代半ばぐらいの
サラリーマン風だった
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これらのことから、天使は可愛い子供とはかぎらない、と思うようになった。
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