アメイジング・グレイスっていい歌唱を聴いたことないわ、と思っていたのですが、これにはやられました。
はじめの歌い出しで強制的に泣かされる、という体験をしました。
アレサ・フランクリン、知ってますよね?アリサ、と発音するみたいですが、日本ではアレサで通っています。
「アメイジング・グレイス」という映画です。1972年の教会でのライブの模様なのですが、内容はゴスペルのライブです。カメラを入れて録画していたのですが、何かのボタンを押し忘れていたそうで、画像と音源のリンクができないということでお蔵入りになっていたのが今、49年ぶりに観られるのです。技術の進歩に拍手を送りたいですね。
このライブ、音源は発売されていたようです。
僕は知らなかったのですが、有名盤みたいですね。
この映画を観た人がラジオで語っているのを聞くと、レコードより今回の映画の方が数十倍いいみたいです。
教会でのライブをそのまま収めた映画なのですが、アリサの歌の上手さ、いやいや上手いなんておこがましくて言えないぐらいの神々しさにゾクゾクします。
本人が希望したとおり、ほとんどの曲がゴスペルの曲なので神を賛美するものです。神を称えることがこんなに喜びに満ち溢れているなんて想像もしなかったですね。もう、冒頭からアリサが歌っているところを見られるというだけで泣けてきます。嬉しいときに涙、ってやっぱりあるよねー、って再確認します。
ライブは2日あるのですが、両日を通して、アリサは緊張しているのかほとんど笑わず、MCもゴスペル王といわれたジェイムス・クリーブランド師が担当して、彼も歌うので、アリサのコンサートじゃないような感じで始まるのですが、アリサの歌い出しの1フレーズで「これはアリサのコンサートなのだ」と納得させられてしまうのです。
観客もミック・ジャガーが映ったり、他に僕の知らない有名人が映っているみたいです。
個人的には、バンドのメンバーのコーネル・デュプリー(ギター)を観たかったのですが、あんまり映らなかったですね。ベースのチャック・レイニーは結構映ってました。
このライブを生で観られた人は人生が変わるぐらいの経験をしたのじゃないですかね。
僕の人生ももう一展開ありそう、と思ってみる。
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