阿部謹也著、「世間とは何か」読了。
コロナでの自粛開けでやっと開いた本屋で買ってきた。
西洋の社会、特に中世を研究している人で、西洋中世の本も面白い。
この本は、日本の「世間」とは、西洋の個人の集まりである「社会」とは違うことを示し、昔の日本人たちが「世間」とどのように付き合っていったかを調べている。
非常に面白かった。
オビに書いてあるように「日本社会の本質をえぐる歴史的名著」なのかどうかはわからないけど、この本ではっきりしたのは、世間をうまく活用して自分の利益にする生き方と、世間から距離を取って自己を守る生き方を今までの日本人は取ってきたということ。後者は世間では肩身の狭い思いをしているが、この本では文学作品を中心に追っているので、後者の見解を中心に展開されている。
コロナの自粛生活で、僕自身は非常に面白い遊びを発見している。ウクレレの編曲だ。
とりあえず調子の悪い時でも、これをやっていれば気が紛れる。
こういう行動は世間から距離をとった行動であり、自分と向き合うことなのだろう。
今回のコロナ騒ぎで、もうちょっと世間から距離をとる生き方を、皆それぞれ発見したのではないだろうか。
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