久しぶりにエドゥアルド・フェルナンデスのギターのCDを聴きました。
学生の時にはよく聴いたけど、かなり長い間ほったらかしにしていましたが、売り払ってなくてよかったです。
あらためて凄い演奏だな、と思いましたよ。
いきなり1曲目はメキシコの作曲家ポンセの「スペインのフォリアによる変奏曲とフーガ」、23分近くあります。これが全然飽きないんですよね。ひとつひとつの変奏曲が秀逸だし、最後のフーガも荘厳。現代と過去を行ったり来たりする、南米の小説を読んでいて感じるような魔術的リアリズム、って適当に書きましたが、まあ、そんなことを言ってみたくなったりするぐらい凄いのです。
2曲目(2〜4曲目)には、キューバの作曲家ブローウェルの「黒いデカメロン」。
もう、よだれが止まりません。ブローウェルが一番脂ののっていた時期かな、と思います。ミニマルを取り込んだ作曲術、誰もが弾いてみたいと思わせるような浪漫的な和声、80年代の作曲だということです。
他は、フェルナンデスと同郷のウルグァイの作曲家の曲が並びます。エクトル・トサール、ラマルケ・ポンス、イサイアス・サビオ。この辺は全然名前は知りませんね。まあ、いい感じで現代曲です。前の2曲が凄すぎて、少し存在感がぼやけていますが、聴き応えはあります。
ポンセを聴いていると、こんな感じの和声感をウクレレでも出せないかな、って思うのですがねー。なかなか難しいですよね。
このCDのおかげで眠れなくなりました。
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