ガルシア・マルケスの小説「百年の孤独」はマコンドという村が舞台になっている。架空の村なのだけど、南米の人はその村の名をよく知っているらしい。
クアンティックの別名義FLOWERING INFERNOでリリースされている「1000watts」。2016年に発売されてたのかな。ジャマイカのルーツレゲエをカリブ海沿岸の音楽と合わせてやろうとしていたディスク。僕は当時レゲエとスカを集中的に聴いてたので買った。
最近、そのCDの中に「Macondo」という曲があることに気づいた。初めて読んでから30年近く経った「百年の孤独」と最近買ったCDの中につながりがあることと、それに今更気づいた自分にびっくりする。
自分が無意識に購入していたものにはやはり何かのつながりがある。購入した時には気づいていなくても何かの関連があることに気づかされる。
ガルシア・マルケスの「百年の孤独」は、小説の中の事実を感情的ではなく淡々と書いているもので、超自然的な物事も普通に書かれている。死んだ人があっちの世界では寂しすぎて、こっちに戻ってきて生きている人と会ったり、その人が普通にそのまま生活して、もう一度死んだ、とか。おとぎ話や昔話の類の話に似ているのに、こちらが深読みして泣いてしまったりする。
南米では有名な小説らしい。
今回は音楽の方が、有名な小説に敬意をはらって作ったらしいことがわかる。
音楽も文学も、また美術などその他の芸術も相互に関係しあって、高いところを目指しているのか。
芸術はそれぞれ素晴らしいことだけれど、どの芸術も総合を目指しているような気がする。ある一つのやり方で世界を描いてみせる。でも、他のやり方でも違う素晴らしさや醜さが表現できる。
高いところは目指していないかもしれないけど、今を生きるために未来には希望を、過去には敬意をはらっていることは確かだと思う。
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